🤝 営業支援事業
カクトク_徹底分析
最終更新 2026年05月03日 / 38_営業支援事業部/競合分析/カクトク_徹底分析.md
カクトク 徹底分析
「営業支援事業部のベンチマーク(兼・最大の競合候補)」
SCALE が "営業支援事業部" として営業を商品化していく上で、避けて通れない先行プレイヤー。
このノートはカクトクの全構造を理解し、SCALE がどこで戦うか・どこで差別化するかの判断材料にする。
30秒で全体像
| 観点 | 一言 |
|---|---|
| 核心 | 日本最大級の営業マッチング・プラットフォーム。実働数では国内No.1ポジション |
| キーワード | マッチング / フリーランス・副業 / 19,401人 / 5,000社 / 固定報酬主義 / 認定パートナー |
| 読む人 | 大串・経営層・営業支援事業部の戦略担当 |
| 読了目安 | 12-15分 |
1. 会社情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 社名 | カクトク株式会社 |
| 拠点 | 大分県別府市 |
| 設立 | 2014年(kakutokuは2018年3月から本格運用) |
| 従業員数 | 雇用+業務委託 約30名(少数精鋭) |
| 資本金 | 評価額 ¥1,021M / 累計調達額 ¥341M〜¥400M |
| 資金調達 | 2021年に¥2億調達(累計約¥4億)|直近2025年7月クレディセゾンと業務提携 |
| 主要ドメイン | kakutoku.jp(人材向け)/ kakutoku.co.jp(企業向け)/ client.kakutoku.jp(企業LP) |
2. キャッチコピー・打ち出し
人材向け(kakutoku.jp)
「営業支援を求める企業があなたの営業力を求めています」
企業向け(kakutoku.co.jp)
「大企業に選ばれる営業代行サービス」
戦略的ポジショニング
- 人材プラットフォームとしての「日本最大級」アピール
- 大企業向けには「実績・信頼」訴求
- フリーランス・副業の中流層を吸い上げる規模戦略
3. ビジネスモデル
構造(2サイドマーケットプレイス)
[企業(5,000社+)] ←→ [カクトク プラットフォーム] ←→ [営業人材(19,401人)]
↑ ↑ ↑
案件掲載+手数料 マッチング+手数料 無料利用+報酬受取
基本料15万円 7.5%抜き
提供サービス(業務カテゴリ別)
| カテゴリ | 内容 |
|---|---|
| 企画・戦略 | 営業戦略策定 / 営業資料作成 / 営業シナリオ設計 |
| 実働 | テレアポ / 訪問商談 / インサイドセールス / フィールドセールス |
| 組織作り | 営業チームマネジメント / 営業研修 / KPI設計 |
→ 「上流から実働まで全領域カバー」が特徴(SCALEは実働=アポ取得に特化)
提供形態(フォーマット別)
| フォーマット | 特徴 |
|---|---|
| マッチング型 | 案件掲載 → 人材提案 → 個別契約(基本形) |
| チーム構築型 | 最短7日で営業代行チーム構築 |
| ディレクター付きプラン | 営業戦略立案 + フリーランス管理一貫 |
| カクトクCAREER(2025/9〜新規) | 正社員・契約社員のハイクラス営業職紹介 |
4. 料金体系
企業向け(収益源)
| 費用 | 金額 |
|---|---|
| プラットフォーム基本料 | **¥150,000(税別) |
| 取引手数料 | 報酬額の7.5% |
| 別ソース言及 | 報酬の最大30%取るケースもあり(プランや交渉で変動) |
営業人材向け
完全無料(登録・利用とも一切費用なし)
報酬体系(カクトク内の人材報酬)
全案件「固定報酬制」を主軸。
「成果報酬のみの案件は掲載しない」をポリシーにしている。
案件によっては固定報酬+成果報酬のハイブリッドあり。
→ カクトクの差別化ポイントの一つ:「成果報酬リスクから営業職を守る」
5. 実績KPI(2024年12月時点)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 登録営業職数 | 19,401人 |
| 掲載企業数 | 5,000社+ |
| 累計支援社数 | 10,000社+ |
| 営業報酬総額 | ¥581,520,000 |
| 平均月額報酬 | ¥350,175 |
| トップ受取(FランスA氏) | ¥75,436,198(法人化) |
| 2位(B氏) | ¥27,294,857(法人化) |
| 3位(C社・営業代行会社) | ¥19,601,529 |
| 認定パートナー | 審査通過率 10%未満 の上位人材 |
| チーム構築リードタイム | 最短7日 |
6. 強み・差別化ポイント
圧倒的な人材プール
- 19,401人 はSCALEの数百倍規模
- 営業部長層・プレイングマネージャー層が多数登録(即戦力)
- 認定パートナー制度(審査通過率10%)で品質担保
「業務透明化+ノウハウ還元」を訴求
- 営業活動の可視化を売り
- 自社チーム育成にも繋がる設計
大企業対応のブランド
- 「大企業に選ばれる」を打ち出し
- 中小・スタートアップ・大企業 全レンジ対応
スケーラビリティ
- マッチング型 → 自社で営業実行不要 → 人を雇わずスケール可能
- 30人体制で5,000社運営 = SaaSライク
最近の戦略的動き
- カクトクCAREER(2025年9月〜): 正社員紹介事業に拡大
- クレディセゾン業務提携(2025年7月): 大手連携で信頼底上げ
- 業務委託 → 正社員 の同一プラットフォーム移行を支援(差別化)
7. 弱み・課題
人材ミスマッチ
- 「自社最適パートナーを見つけるまで時間がかかる」「焦燥感」
- マッチングが受身で、企業側の負担が残る
受注ハードルの高さ(人材側)
- 営業プラン提出 → クライアント面談 → 契約 と段階多い
- 即稼働とは限らない
営業課題が不明確な企業には不向き
- 「具体的な課題が見えてない企業」「持続的な営業力強化を目指す企業」には合わない
成果担保なし
- 固定報酬主義のため、企業側には「払ったのに成果が出ない」リスク
- 成果報酬で動ける猛者は別経路(SCALEのような完全成果報酬)に流れがち
プラットフォーム手数料モデルの限界
- 取引額の7.5%は中抜き感
- 直契約に流れるリスク(プラットフォームの逃げ)
8. SCALE vs カクトク 徹底比較
| 観点 | SCALE CRM | カクトク |
|---|---|---|
| ビジネスモデル | 自社実行型(FS直営)+ パートナー網 | 2サイドマーケットプレイス |
| 営業の仕組み | 完全成果報酬(商談実施1件 ¥21K-37K) | 固定報酬主義 |
| 人材プール | 自社パートナー(数十人) | 19,401人 |
| 品質担保 | SCALEランクD-S・自社CRM・KPI管理 | 認定パートナー制度(審査通過率10%) |
| 対応領域 | テレアポ→商談実施 中心 | 戦略 / 実働 / 組織 全領域 |
| CRM | SCALE Base(独自) | 案件管理機能のみ |
| 収益源 | 商談実施報酬の差分 | 基本料15万 + 取引手数料7.5% |
| 顧客企業 | 中堅・スタートアップ中心 | 大企業含む全レンジ・5,000社+ |
| 人材属性 | 営業特化のフルコミ+副業 | フリーランス・副業・営業代行会社 |
| クロージング後対応 | 成果報酬で完結 | クライアント任せ |
| 成果担保 | あり(成果出ねば0円) | なし |
| AI活用 | SCALE Base / Pilot 等独自AI | 限定的 |
| 規模 | 第4期年商1億円目標 | 累計¥581M報酬流通・評価額10億 |
一言でまとめると
カクトクは「営業の Airbnb(場所貸し)」
SCALEは「営業のホテル運営(自社運営+クオリティ保証)」
9. カクトクから学べる戦略5つ
① 規模=信頼の方程式
- 「19,401人」「5,000社」を全面押し出し
- 数字が雄弁に「業界トップ」を語る
→ SCALEも累計実績を全面に出すべき
② プラットフォーム化の威力
- 30人体制で5,000社運営
- マッチング手数料 = ほぼ自動収益
→ 特定領域で SCALE版マッチング を持つ価値はある
③ 認定制度のブランディング
- 「審査通過率10%」が品質訴求
- ブランド化+人材囲い込み
→ SCALEランクD-S を「認定制度」として外部公開・ブランド化できる
④ 領域拡大(カクトクCAREER)
- マッチングから人材紹介へ
- フリーランス → 正社員 のキャリアパス全部抑える
→ SCALEもパートナー → 自社FS → 独立 のキャリアパス全部設計すべき
⑤ 大手提携で信頼底上げ
- クレディセゾン業務提携など大手との連携
- 「大企業選ばれる」訴求の裏付け
→ SCALEも大手企業1〜2社と象徴的な提携が必要
10. SCALEがカクトクと戦うなら:3つの戦略選択肢
選択肢A:完全成果報酬で差別化(特化路線・現状維持)
「カクトクは固定報酬。SCALEは成果出ねば0円。」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ポジション | 「成果保証で動く営業のプロ集団」 |
| ターゲット | 「払うなら成果欲しい」中堅・スタートアップ |
| 差別化 | 完全成果報酬・SCALE Base・パートナー育成・SCALEランク |
| 必要投資 | 既存延長(現状の Lead を磨く) |
| 規模感 | 第9期 年商72億まで 自社実行で伸ばす |
| リスク | 規模拡大に労働集約的になる |
選択肢B:マッチング型に転換(カクトク追従・プラットフォーム化)
「成果報酬版カクトクを作る」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ポジション | 「成果報酬特化の営業マッチング・プラットフォーム」 |
| ターゲット | 中小〜大企業 全レンジ |
| 差別化 | 成果報酬+プラットフォーム+AI管理 |
| 必要投資 | プラットフォーム開発・人材獲得・大量営業 |
| 規模感 | 5年で1万人プール狙い |
| リスク | カクトクの後追い・ネットワーク効果に勝てるか不明 |
選択肢C:ハイブリッド(自社実行+マッチング両輪・推奨)
「中核は自社実行(成果報酬)、周辺マッチング(紹介・スポット)」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ポジション | 「営業を商品化する総合企業」 |
| 中核 | SCALE CRM(自社実行・成果報酬)= 利益軸 |
| 周辺 | SCALE Sales Salon → 経由でマッチング(経済圏内) |
| 認定 | SCALEランクを公開化+認定制度ブランド化 |
| 拡張 | クロージング代行・教育・採用代行・ツール販売 |
| 必要投資 | 既存延長+プラットフォーム最小実装 |
| 規模感 | 第9期 年商72億の現実解 |
| リスク | スコープ広がりすぎ問題(部署で分業必須) |
→ 推奨は選択肢C。中核で利益、周辺で規模。
11. アクションアイテム(このノートから派生)
| # | アクション | 担当 | 期限 |
|---|---|---|---|
| 1 | SCALEの累計実績数値(リード総数・売上累計)を可視化・公表 | 大串 | 1ヶ月 |
| 2 | SCALEランクD-S を 「SCALE 認定セールス」 として外部公開化 | 大串・センリ | 2ヶ月 |
| 3 | 大手1社との提携(クレディセゾン的な象徴提携)を獲得 | 大串 | 3ヶ月 |
| 4 | カクトク利用企業 / 元カクトクパートナー へのリーチ施策設計 | マーケ | 1ヶ月 |
| 5 | SCALE Sales Salon でマッチング機能を試験実装(小規模版) | Sales Salon運営 | 6ヶ月 |
| 6 | 営業支援事業部の事業ポートフォリオ確定 | 大串 | 1ヶ月 |
12. 関連ノート
- 38_営業支援事業部/_README — 営業支援事業部 全体
- 38_営業支援事業部/事業ポートフォリオ — 配下事業一覧
- 38_営業支援事業部/戦略選択肢_カクトク型vs特化型 — 詳細戦略議論
- 30_事業戦略部/SCALE_Lead_事業詳細
- 30_事業戦略部/SCALE_Lead_報酬体系
- 40_新規事業/SCALE_Sales_Salon/SCALE_Sales_Salon_事業構想依頼書
更新履歴
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 2026-04-28 | 初版作成(Web情報総合分析) |