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ベンチャーの心得

最終更新 2026年04月27日 / 20_全体/ベンチャーの心得.md

0. はじめに

このマニュアルは、SCALEに深く関わってくれる事業メンバーの方に向けて作成したものです。弊社がどんな考え方で動いているか、何を判断基準にしているかを、そのまま書き下ろしました。

まず正直に伝えておくと、SCALEはベンチャーです。大手企業のような整備された環境はありません。決まったやり方もなければ、丁寧なOJTもない。答えのないまま動くことが日常で、昨日の判断が今日変わることも普通にあります。

それでもこの会社を立ち上げ、ここまで走ってきたのは、壮大なビジョンがあるからです。その想いに共鳴して一緒に走ってくれる人を、事業メンバーとして迎えています。

このマニュアルを渡しているのは、ぜひその一員になってほしいからです。読んでいて「厳しいな」と思う部分もあるかもしれません。でもここに書いてあることが弊社の実態であり、私たちが大切にしていることです。

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30秒で全体像

観点 一言
核心 このマニュアルは、SCALEに深く関わってくれる事業メンバーの方に向けて作成したものです。弊社がどんな考え方で動いている...
キーワード SCALEが求めているのは「結果を出す人」 / モチベーションより、まず行動 / DDDDDDDDCA — PDCAより「動く」こと / 「質」より先に「量」
使う人 全社員 / 経営者
読了目安 5-7分

【PART 1】マインドセット — ベンチャーで戦うための思考法

1. ベンチャーにおける「結果」がすべて

SCALEが求めているのは「結果を出す人」

SCALEで最も大切なことを一言で言えば、「結果を出すこと」です。

大手企業では「プロセスを守ること」「前例に従うこと」が評価されるかもしれません。SCALEでは違います。

どんなに努力しても、どんなにプロセスが正しくても、結果が出なければ評価されません。なぜなら、ベンチャーにとって現状維持は「死」と同じだからです。毎年成長しなければ、会社は沈んでいきます。

モチベーションより、まず行動

「やる気が出たら頑張ります」という考え方は、ここでは通用しません。順序が逆です。結果が出るから、やる気が出る。

やる気を待ってから行動するのではなく、やる気がなくても行動することで、やがてやる気はついてきます。ゲームのステージをクリアするような感覚でいい。コツを見つけ、打ち返し、前に進む。

2. 他責思考を捨てる

結果が出ないとき、環境や他人に原因を求める人がいます。「指示が曖昧だった」「あの人が動かなかった」「タイミングが悪かった」——これらはすべて、他責思考のサインです。

他責思考の人は、永遠に成長できません。なぜなら、変えられるのは自分だけだからです。「自分が何を変えれば結果が変わるか」 を考える人だけが前に進めます。

何か問題が起きたとき、最初に「自分にできたことはなかったか」を問う習慣を持つ。これだけで、問題への向き合い方が根本から変わります。

3. 「当事者意識」が全員に求められる

組織の中で問題が放置されるとき、その多くは「誰かがやるだろう」という空気から生まれます。「自分がやる」という意識を持った人の数が、組織の強さを決めます。

部署や役割の壁を越えて、問題に気づいたら動く。それがSCALEで生き残る人の共通点です。会社の課題を自分の課題として引き受けられるかどうか——それが、ただの社員と幹部の最大の違いです。

4. 「熱量」と「スタンス」が信頼をつくる

言われたことはやる、ルールは守る——それは最低限です。「やれることはすべてやる」くらいの熱量で仕事に向き合っているかどうかが、信頼の差になります。

ベンチャーで働いていれば、必ずしんどい局面が来ます。悔しい・悲しい・腹が立つ——そういった感情を「なかったこと」にしなくていい。感情を認識したうえで、それをエネルギーに変えて行動に向かわせることが大切です。

不満を感じたら「では自分はどうすべきか」を5秒考える。それだけで、評論家から改革者に変われます。

5. 「素直さ」だけは手放さない

ベンチャーでは毎日「誰に仕事を振るか」という判断が行われています。素直に動ける人、フィードバックを受け取れる人——そういう人に、重要な仕事が集まります。

「無茶を言われなくなった」と感じたら黄信号です。 それは相手があなたを「言っても聞かないやつ」と諦めた証拠です。


【PART 2】行動・実行

6. スピードが唯一の武器

DDDDDDDDCA — PDCAより「動く」こと

SCALEは大手ではありません。資本も人員も、大企業には及びません。だからこそ、私たちの最大の武器は「スピード」です。

大手が1年かけてやることを、私たちは1ヶ月でやる。まず動いて、素早く修正するスタイル。

「質」より先に「量」

仕事の質を上げたいなら、まず量をこなすことです。量をこなさずに質は上がりません。

7. 仕事は「なんとかする」こと

SCALEでは、こんなことが日常茶飯事です:
- 「納期まであと2日なのに、デザインが変わった」
- 「やったこともないのに、新商品のLP開発を命じられた」
- 「採用担当じゃないのに、SNSで採用投稿もしてくれと言われた」

こういった無理難題を「どうにかする力」こそが、ベンチャーで最も求められるスキルです。「できません」は最後の手段。まず「どうすればできるか」を考える。

経営者直々の依頼は、あなたが信頼されている証し。30点でいいから早く形にして見せる。

8. 経営者の指示には「なんでも食らいつく」

「納得できたら動く」は通用しない。指示されたから動く。指示が変わったから変える。あなたが行動する理由は、それだけでいい。

SCALEでは、経営者の指示が突然変わることがあります。朝に決めたことが夕方には変わることも珍しくありません。経営者にしか見えていない景色があるからです。「なぜ変わったんですか?」と問い詰める前に、まず動く。

大切なのは、経営者の判断を「正しいかどうか」でジャッジすることではありません。その選択を信じて全力で取り組み、結果として「正解」にすること。

9. 権限は「奪うもの」

権限を与えられてから動くのではなく、動いた先に権限がついてくる。

「これやった方がいいと思うんですが、動いていいですか?」 この一言が言える人に、どんどん重要な仕事が集まります。気づいたことを放置せず、小さくてもいいから声に出して動く。それが自発性です。

10. 「評論家」ではなく「改革者」であれ

「もっとこうしたほうがいい」「この会社のここがおかしい」——そういうことを言うだけの人を「評論家」と呼びます。組織に評論家は必要ありません。

改善提案があるなら、自分でやってみることが大前提です。 小さくでいい。こっそりでいい。まず手を動かす。足を使う。行動してから、はじめてその言葉に意味が生まれます。

経営者が何より好きな言葉は「結果」です。

11. 数字で語れ

「なんとなくうまくいっている気がします」「顧客の反応がよかったです」——こういった報告は、ベンチャーでは評価されません。結果は必ず数字で語る。

数字が悪かったとき、原因分析で終わる人がいます。大切なのはそこではありません。「だから次はこうする」まで考えて、初めて報告になる。

12. 「仮説思考」で動く

情報が揃ってから動こうとすると、永遠に動けません。限られた情報の中で仮説を立て、素早く検証するサイクル。

「なぜ?」を3回繰り返すだけで、打ち手の質が劇的に変わります。


【PART 3】対人・組織

13. 信頼は「過去」が作る

人は相手の「今」ではなく「過去」を見て判断します。締め切りを守る。言われたことをきちんとやる。無茶な仕事にも応える——そういった積み重ねが信頼を作ります。

ビジネスの世界は他者評価がすべてです。 自己評価がいくら高くても意味はありません。

14. 評価されるための「作法」5つ

作法 内容
① 目標設定 自分が何をいつまでに達成するか、具体的に設定する
② 任務遂行 期待の12割を出す
③ 指示対応 経営者の指示には何がなんでも食らいつく
④ 連帯形成 協調性のない人は、どれだけ優秀でも評価されない
⑤ 職務越境 「それは私の仕事ではありません」はNGワード

15. 報連相は「早く・短く・結論から」

ベンチャーで最も嫌われる行動のひとつが、報告の遅さ。悪い情報ほど、速く上げる。

まず結論、次に理由、最後に詳細の順で伝える。

「今月の受注は3件、目標比80%です。主因は〇〇で、来月はこう対処します」が正解。

16. 感謝と謝罪を惜しまない

「ありがとう」と「すみません」が言える人は強い。

「はい」だけで終わるより、「時間を取ってもらって申し訳ないです。〇〇までに改善します」と伝える。

17. 上下関係と配慮を理解する

上司や経営者に何かを依頼するとき、「相手がやりやすいように」準備するのが部下の仕事

文面・メッセージにも配慮を。読みにくいメッセージは、相手の時間を奪います。

18. コミュニケーションの質を上げる

「伝えた」ではなく「伝わった」が基準。相手が理解し、行動に移って初めて「伝わった」になります。

自分の意見を一方的に話すより、相手の言葉を深く聞くことのほうが、コミュニケーションの質を上げます。

19. 「失敗」との向き合い方

失敗が少ない人は挑戦が少ない人と見なされます。問われるのは「失敗したかどうか」ではなく、「失敗から何を学んで次に活かしたか」。

失敗したら「即報告・原因分析・再発防止」。同じ失敗は絶対にしない。

20. 顧客との向き合い方

顧客の「言葉」より「課題」を見る。顧客が本当に解決したい課題は何かを考える——それがプロの仕事。

「言われていないけど、きっと必要だろう」を先回りして動くことで、顧客からの信頼は一段上がる。

クレームは「チャンス」。クレームに誠実に向き合い、解決した先に強固な信頼関係が生まれます。


【PART 4】成長・習慣

21. 自己成長への投資を惜しまない

変化のスピードに追いつけない人は、どんなに今優秀でも必ず陳腐化します。 「今の仕事で手一杯で、勉強する時間がない」——それは言い訳。

「自分の領域でトップクラスになる」 という意識を持てるかどうかが、分岐点。

22. 習慣化こそ最強の武器

毎朝4時起き、3時間の情報収集とアウトプット、365日休まず続ける。誰もやっていない時間帯に動いていること自体が、すでに差になっています。

意志力に頼らず、仕組みとして日常に組み込む。時間・場所・順番を固定する。

23. 情報収集と市場感覚を磨く

SCALEに関わる全員が、業界の解像度を持つことが期待されています。

実際に顧客と話す・現場に行く・自分で試すことで得られる一次情報は、誰の分析よりも価値があります。

24. 時間の使い方・優先順位の付け方

「忙しい」は成果の言い訳にならない。全員が忙しい。その中で何を優先して何を捨てるかが、プロの仕事。

本当に成果を出す人は、緊急ではないが重要なこと——戦略・採用・スキルアップ——に意識的に時間を確保している。

25. 健康・コンディション管理も仕事のうち

どんなに優秀でも、体調を崩せば何もできません。コンディション管理は「自己管理」ではなく「プロとしての責任」。

マラソンを100mダッシュのペースで走り続ける人は、必ず途中で倒れます。


【PART 5】リーダーシップ

26. 幹部として「組織を動かす」視点を持つ

自分ひとりで成果を出せる人が、必ずしも良いリーダーになれるわけではありません。

「もっとやる気を出してほしい」と思っているリーダーは、まだプレイヤー思考。やる気がなくても成果が出る仕組みを作るのが、幹部の仕事。

「悪い報告を歓迎する」リーダーのチームは、問題が早期発見される。

褒めるときは具体的に、叱るときは行動に対して。

27. 意思決定のスピードと精度を上げる

ベンチャーで組織が停滞する理由のほとんどは、意思決定の遅さ。60〜70%の情報で決断する。残りは動きながら修正する。

「やらないこと」を明確に決める判断力が必要。集中こそが、ベンチャーの武器。

28. 採用は全員の仕事

採用は人事担当者だけの仕事ではありません。 全員が採用を意識して動くこと。

採用媒体よりも、一緒に働く仲間からの紹介のほうが、ミスマッチが少なく、入社後の定着率も高い。

「この人が働いている会社なら入りたい」と思ってもらえる存在になることが、採用への最大の貢献。

29. SCALEが求める成長スピード

ベンチャーとして「成長中」と見なされるには、年1.5倍以上の成長が必要。5年で約72倍。

圧倒的な量と速さで動き続けることで、会社も個人も成長する。

30. 圧倒的な結果主義・だらけない精神

「まあいいか」「今日くらいは」——この積み重ねが、じわじわと組織を腐らせます。ベンチャーに「まあいいか」はない。

競合が寝ている間に情報を集め、考え、動く。その積み重ねが、気づいたときには誰にも埋められない差になっています。

圧倒的な結果主義を体に染み込ませた人だけが、この環境で本当の意味で輝けます。


おわりに

このマニュアルは、一度読んで終わりにしてほしくありません。毎朝1回、出社前や業務開始前に読み込む習慣をつけてください。

頭で理解することと、体で動けることの間には、大きな距離があります。 その距離を埋めるのは、繰り返しと実践しかありません。

あなたに期待していること

「ただ一緒に働いてほしい」ではなく、「一緒に事業を伸ばしていってほしい」と思っているから渡しています。

普通のメンバーではなく、事業の核を担う存在として見ています。厳しく感じる瞬間があるとしたら、それはそれだけ期待しているということです。

一緒にSCALEを大きくしていきましょう。

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