02-08_サイト構成・IA設計
出典: 制作部署マニュアル サイト構成・IA設計(自動ミラー・正本は /Users/oogushiyuuki/manual-terasu)
サイト構成(IA:情報アーキテクチャ)の役割
サイトの「設計図」を先に決める。これを飛ばしてデザイン始めると、後で全部やり直しになる。
IA(Information Architecture)= ユーザーが迷わず目的の情報に辿り着ける構造を設計する
サイト制作の進め方(順番が命)
正しい順序
1. ゴール設定(誰の何の課題を、どう解決)
2. ターゲット定義(ペルソナ)
3. サイトマップ(ページ構成)
4. ワイヤーフレーム(各ページの骨組み)
5. デザインカンプ(見た目)
6. コーディング
7. 公開
NG順序(よくある失敗)
1. いきなりデザイン開始
2. 後でページ構成が決まる
3. デザインやり直し
4. クライアント追加要望でまたやり直し
→ 必ず構成・骨組み確定 → デザイン → コーディングの順で。
ゴール設定
サイトの目的を3つ以内に絞る
| サイト種類 | 主なゴール |
|---|---|
| コーポレートサイト | ブランド認知・採用・問い合わせ |
| サービス紹介LP | コンバージョン(問合せ・購入・登録) |
| ECサイト | 商品購入 |
| ブログ・メディア | PV・SNSシェア・広告収益 |
| ポートフォリオ | 採用獲得・案件獲得 |
| 採用サイト | 応募・エントリー |
→ 「ゴール3つ以上」だと焦点ぼやける。1〜2個に絞るのが理想。
KGI(最終目標)と KPI(中間目標)
- KGI:月20件の問い合わせ
- KPI:月1万PV、CVR2%
→ 数字で目標を持つと、後の改善が効く。
ペルソナ設定
簡易ペルソナ(最低限)
■ 名前:田中 太郎(仮)
■ 年齢:45歳
■ 役職:中小企業の代表
■ 年商:5,000万円
■ 抱える悩み:HPが古くて問い合わせが減った
■ 情報収集方法:Googleで検索、Facebookで友人の投稿
■ 決裁権:あり(自分で発注)
■ 予算感:30万円以内
■ 重視するポイント:価格・実績・スピード
→ 「誰のために作るか」を1人の人物像にまで落とし込むと、コピー・デザインが具体的になる。
サイトマップの作り方
ステップ1:必要ページを洗い出す
■ コーポレートサイトの典型例
- TOP
- 会社概要
- 代表メッセージ
- 沿革
- アクセス
- サービス一覧
- サービスA詳細
- サービスB詳細
- 実績・事例
- 事例1
- 事例2
- お知らせ・ニュース
- 採用情報
- 新卒採用
- 中途採用
- お問い合わせ
- プライバシーポリシー
- 利用規約
ステップ2:階層を整理
TOP
├── 会社情報
│ ├── 会社概要
│ ├── 代表メッセージ
│ ├── 沿革
│ └── アクセス
├── サービス
│ ├── サービスA
│ └── サービスB
├── 実績
├── お知らせ
├── 採用
└── お問い合わせ
[フッター]
├── プライバシーポリシー
└── 利用規約
ステップ3:URL構造を決める
/
/company/
/company/message/
/service/a/
/service/b/
/works/
/news/
/news/2026-05-26-new-product/
/recruit/
/contact/
/privacy/
→ URL は短く・英語・意味のある単語。日本語URLは避ける(パーセントエンコードで見苦しい)。
ページ役割の定義
各ページに「主目的」を1つ与える。
例:
| ページ | 主目的 | 主CTA |
|---|---|---|
| TOP | 第一印象・全体把握 | サービス詳細へ誘導 |
| サービス詳細 | 機能・価値理解 | 問い合わせ |
| 実績ページ | 信頼獲得 | 問い合わせ |
| 会社概要 | 信頼担保 | 採用 or 問い合わせ |
| お問い合わせ | コンバージョン | フォーム送信 |
| ブログ記事 | SEO流入・教育 | 関連サービスへ |
→ 役割が曖昧なページは「いる/いらない」を見直す。
ワイヤーフレームの作成
ワイヤーとは
「グレースケールの骨組み図」。デザインの前に、配置と情報量を決める。
含めるもの
- 各セクションの順番
- 各セクションの主役(タイトル・本文・画像・CTA)
- だいたいの文字量
- だいたいの画像位置・サイズ
含めないもの
- 色(白黒のみ)
- 細かい装飾
- 写真の選定
ツール
ワイヤー例(LP)
┌─────────────────────────┐
│ [ロゴ] メニュー [CTA] │
├─────────────────────────┤
│ │
│ ヒーロー画像 │
│ キャッチコピー │
│ サブコピー │
│ [メインCTA] [サブCTA] │
│ │
├─────────────────────────┤
│ 信頼の証 │
│ [ロゴ] [ロゴ] [ロゴ] ... │
├─────────────────────────┤
│ │
│ ■ ユーザーの課題 │
│ - 課題1 │
│ - 課題2 │
│ - 課題3 │
│ │
├─────────────────────────┤
│ ■ 解決策(私たちの提案)│
│ │
│ [機能A] [機能B] [機能C]│
│ │
├─────────────────────────┤
│ ■ お客様の声 │
│ "感想..." - 田中様 │
├─────────────────────────┤
│ ■ 料金プラン │
│ [プランA] [プランB] │
├─────────────────────────┤
│ ■ よくある質問 │
│ Q. ... │
│ A. ... │
├─────────────────────────┤
│ [メインCTA再] │
│ │
├─────────────────────────┤
│ フッター(リンク・SNS) │
└─────────────────────────┘
1ページの黄金構成(LP)
1. ヘッダー
2. ヒーロー(3秒で離脱判断)
3. 信頼の証(実績ロゴ・受賞)
4. 課題提起(共感獲得)
5. 解決策(プロダクト紹介)
6. 機能・特徴(3-4個)
7. 使い方・流れ
8. お客様の声・事例
9. 料金プラン
10. よくある質問
11. CTA再強調
12. フッター
→ 「上から順に読んでも、途中で離脱しても、CTAに辿り着ける」構造に。
ナビゲーションのルール
グローバルナビ(上部メニュー)
- 5〜7項目以内
- 重要順 or 利用頻度順
- 最後に必ずCTA(問い合わせ等)
フッターナビ
- 全リンクを網羅
- カテゴリ別に整理
- 著作権・連絡先
モバイルナビ
- ハンバーガーメニュー
- タップしやすい(44px以上)
- 検索ボックスがあれば便利
3クリックルール
目的ページに3クリック以内で到達できるようにする。
- TOP → サービス一覧 → サービス詳細(2クリック)
- TOP → 検索 → 結果ページ(2クリック)
- TOP → ナビ → カテゴリ → 詳細(3クリック)← ここまでがギリ
→ 4クリック以上必要なサイトは離脱率激増。
パンくずリスト
ホーム > サービス > Web制作 > LP制作
メリット
- ユーザーの現在地が分かる
- 上位階層へ戻れる
- SEO効果(構造化データで検索結果にも表示)
実装
<nav aria-label="パンくず">
<ol>
<li><a href="/">ホーム</a></li>
<li><a href="/service/">サービス</a></li>
<li>LP制作</li>
</ol>
</nav>
→ 階層が2層以上あるサイトは必須。
CTAの配置戦略
配置場所
- ヘッダー右端:常時見える(追従ヘッダーで)
- ヒーロー:ファーストビューで最大インパクト
- 各セクション末尾:読み終わったタイミング
- ページ末:最後の背中押し
- フッター:保険的に
1ページのCTA数
- LP:5-7箇所(同じCTA繰り返しOK)
- コーポレートTOP:3-5箇所
- 記事ページ:上・中・下に3箇所
→ 「右下に追従CTAボタン」もモダンサイトで定番。
ファーストビューの設計
最初の1画面(PCで800px、スマホで600px相当)で見える範囲。
必須要素
- ロゴ・ブランド
- キャッチコピー(一言で何屋か)
- メインCTA
- 信頼の証(ロゴ・実績数)
入れる順
┌────────────────────────┐
│ [ロゴ] [メニュー][CTA]│ ← ヘッダー
├────────────────────────┤
│ │
│ キャッチコピー │
│ サブコピー │
│ [メインCTA] [サブCTA] │
│ │
│ [ロゴ][ロゴ][ロゴ] │ ← 信頼の証
└────────────────────────┘
→ ファーストビューが薄いと、即離脱される。
レスポンシブの設計思想
モバイルファースト
スマホ画面で先に設計 → 大画面に拡張。
メリット:
- スマホでの操作性確保
- 情報の優先順位が明確になる
- ファイルサイズ・パフォーマンス意識できる
グリッドの変換
| PC | タブレット | スマホ |
|---|---|---|
| 3カラム | 2カラム | 1カラム |
| サイドナビ | 上部メニュー | ハンバーガー |
| 横並びカード | 横並び(縮小) | 縦並び |
ユーザーフローの設計
ユーザーが「来訪→目的達成」までの動線を設計する。
例:問い合わせまで
① 検索 →
② TOP着地 →
③ サービス紹介ページ →
④ 料金確認 →
⑤ お問い合わせフォーム →
⑥ 送信完了 →
⑦ サンクスメール
各ステップで離脱しない設計:
- 各ページの次のCTAを明確に
- 必要な情報がそのページで揃う
- 矛盾がない(料金が場所によって違う等)
サイト構成NG
| NG | 結果 |
|---|---|
| サイトマップなしでデザイン開始 | 途中で大幅やり直し |
| ナビが10項目以上 | ユーザー迷子 |
| 4クリック以上必要なページがある | 離脱激増 |
| CTA配置がページ1箇所だけ | コンバージョン低下 |
| ファーストビューに情報なし | 即離脱 |
| URL構造が支離滅裂 | SEO不利・覚えにくい |
| スマホで横スクロール発生 | UX破綻 |
チェックリスト:サイト構成の完成度
- [ ] ゴール(目的)が3つ以内に絞られてる
- [ ] ペルソナが具体的に1人定義されてる
- [ ] サイトマップ(階層図)がある
- [ ] 各ページの役割・主CTAが決まってる
- [ ] URL構造が短く・英語・意味あり
- [ ] グローバルナビが5-7項目以内
- [ ] 3クリックで全ページに到達可能
- [ ] パンくずリストある(階層2層以上)
- [ ] ファーストビューに必須5要素揃ってる
- [ ] CTAが3-5箇所に配置
- [ ] モバイルファーストで設計
- [ ] ユーザーフローが描けてる
参考:サイト構成が秀逸な事例
| サイト | 学べる点 |
|---|---|
| SmartHR | 大規模サイトの階層整理 |
| SAKURA internet | サービス多数の整理 |
| BASE | LPからサインアップへの動線 |
| Notion | プロダクト多種のナビ |
| Apple | 商品ジャンルの整理 |