01-06_Claude 基礎知識
出典: 制作部署マニュアル Claude 基礎知識(自動ミラー・正本は /Users/oogushiyuuki/manual-terasu)
Claude って何者?(基礎から理解する)
HP制作でClaudeを使いこなすために、「そもそもClaudeはどういう仕組みで動いているか」を押さえておく。ここを知らないまま使うと「なぜさっきの話を忘れるの?」「なぜ急におかしくなるの?」が謎のまま。仕組みを知ると、上手な使い方の理由が全部腑に落ちる。
Claudeとは
Claudeは Anthropic(アンソロピック) というアメリカのAI企業が開発したAIアシスタント。ChatGPT(OpenAI製)と並ぶ、現在世界最高水準のAIの一つ。
TERASUの制作現場では主に:
- テキスト生成(コピー・FAQなど)
- コードの生成・修正
- 分析・提案
- ファイル操作(Claude Codeを使う場合)
に使っている。
「セッション」とは何か
Claudeを使う上で一番重要な概念がこれ。ここを理解するかどうかで、使いやすさが全く変わる。
セッション = 「1回の会話のまとまり」
Claudeを開いて話し始めると、ひとつの「セッション」が始まる。そのセッション内での会話はClaudeが全部覚えている。
しかしセッションをまたぐと、記憶がリセットされる。
| 覚えている | 覚えていない | |
|---|---|---|
| 同じセッション内 | ✅ さっき話した内容・指示・ファイルの変更 | — |
| 別のセッション(新しく開いた) | — | ❌ 前のセッションの会話は全部消える |
人間でいうなら「セッション = 1日の会話」、「別セッション = 記憶喪失で翌日また会う」イメージ。毎回ゼロから自己紹介が必要。
セッションが長くなると精度が落ちる
Claudeが一度に処理できる情報量には上限(コンテキストウィンドウ)がある。
長時間使い続けると:
- 会話の最初の方の内容を「忘れた」ように振る舞う
- 指示が通りにくくなる
- 同じミスを繰り返す
これはバグではなく、情報の入れすぎによる仕様。解決策は新しいセッションに切り替えること(→ /handoff コマンドで引き継ぎ)。
1セッション=1HP。複数セッションで同じHPを触らない
別々のセッションで同じHPのファイルを同時に編集すると事故が起きる。
例:
- セッションAで「トップのキャッチコピーを修正してpush」
- セッションBで同時に「料金ページを修正してpush」
- 後からpushした側が、もう一方の修正を上書きして消す
GitHubが「どちらのpushが正しいか」を判断できず、どちらかが消える(コンフリクト)。
1つのHPは、必ず1人が1つのセッションで触る。
複数人で同時に制作する場合は、GitHubのブランチ機能で作業を分ける(GitHubの章参照)。
チャット版 と Claude Code の違い
Claudeには2つの使い方がある。どちらを使うかで、できることが大きく変わる。
| チャット版(Claude.ai) | Claude Code(ターミナル) | |
|---|---|---|
| 使い方 | ブラウザで会話する | ターミナル(黒い画面)で使う |
| できること | テキスト生成・相談・コード提案 | ファイル操作・デプロイ・コマンド実行まで全部 |
| 制作での使い方 | コピー文作成・コード修正案をもらう | HPの制作フロー(/hp-flow)を実行させる |
| ハードル | すぐ使える | ターミナルの基本を知っていれば使える |
初心者はチャット版から始めてOK。制作に慣れてきて「もっと速く・もっと自動で回したい」と思ったタイミングでClaude Codeに移行すると、制作速度が段違いになる。
Claudeが「できること」と「できないこと」
Claudeを正しく使うために、何を任せていいか・何は自分でやるかの線引きを知っておく。
できること
| カテゴリ | 具体例 |
|---|---|
| テキスト生成 | キャッチコピー・会社紹介文・FAQ・ブログ記事 |
| コード生成・修正 | HTML/CSSの作成、エラー修正、スマホ対応 |
| 分析・提案 | 参考HPの分析、構成提案、SEO改善案 |
| 翻訳・整え | 原稿を読みやすく整形、日本語→英語 |
| ファイル操作(Claude Code) | ファイル編集・デプロイ・コマンド実行 |
できないこと(してはいけないこと)
| 理由 | |
|---|---|
| インターネットのリアルタイム情報取得 | 基本的にはURLを開いて最新情報を取得する機能はない(Claude Codeは例外あり) |
| クライアントのサービス内容の"作り込み" | Claudeは情報を知らない。ヒアリング内容を渡さないと当たり障りのない内容しか出ない |
| 最終判断・承認 | 出力はあくまで「案」。品質チェックと意思決定は人間がする |
| 個人情報・機密情報の入力 | 顧客の個人情報や契約内容はClaudeに入力しない |
「なんか変」と感じたら早めに動く
Claudeの挙動がいつもと違う、と感じた時のサイン:
- 同じ質問を何度しても別の(おかしな)答えが返ってくる
- 「さっき言ったこと」を全く踏まえていない
- 急に英語で返してきた
- 出力が明らかに指示とズレている
これらはセッションが限界を超えているサイン。解決法は前の章「Claude使いこなしガイド」の「挙動がおかしくなったら」を参照。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| Claudeとは | Anthropicが作ったAIアシスタント。テキスト・コード・分析が得意 |
| セッション | 1回の会話のまとまり。別セッションをまたぐと記憶はリセット |
| 長いセッション | 精度が落ちる。早めに /handoff で新セッションへ切り替える |
| 1HP=1セッション | 複数セッションで同じHPを同時に触ると事故る |
| チャット vs Claude Code | 初心者はチャット版→慣れたらClaude Codeで制作を高速化 |
| できないこと | リアルタイム情報取得・個人情報入力はNG |
Claudeは「魔法のツール」ではなく「情報を渡せば渡すほど賢く動くパートナー」。仕組みを理解した上で使う人となんとなく使っている人では、1ヶ月後に出せるクオリティが全く違ってくる。