著作権ガイドライン_HP制作
TERASU HP制作 著作権ガイドライン
結論
参考HPの「レイアウト・デザイン・動き」を再現するのは原則OK。だが コードの”指紋”(命名規則・コメント・data属性・ファイル構成・JS変数名)をそのまま流用するのはNG。これを全部TERASU独自に置換する「コード指紋ゼロ化(A案)」を/hp-flowに標準実装済み(v1.1)。
2026-06-29 著作権帰属の方針変更(v2.4契約書・第6条改定)
著作権の帰属が「SCALE」→「クライアント(甲)」に変わった(2026-06-29〜)
ひとことで言うと
「HPの著作権はお客様のもの」になった。ただし「解約してタダで持ち逃げ」を防ぐ3つの歯止めは維持。
設計のキモ(「著作権」と「データ引き渡し」は別物)
| 項目 | どうなる |
|---|---|
| 著作権 | クライアントのもの(初期費用完済時点で帰属) |
| サイトの実体(コード・データ) | SCALEが預かって運用(解約したらサイト停止) |
| コード一式を持ち出したい時 | 買取15万円(税抜)が条件 |
| SCALEの汎用資産(テンプレ・自動化) | 渡さない(ノウハウはSCALE留保) |
早期解約の歯止め(3点・著作権を渡しても効く)
- 最低契約12ヶ月 — そもそも1年は解約できない
- 解約したらサイト公開停止 — サーバーはSCALEが保有
- 持ち出すなら買取15万 — 月額を続けた方が安い
FS・PM用トーク
「HPの著作権はお客様のものです。完成したサイトはお客様の資産です。サーバー・保守・更新はうちが責任を持って続けるので、月額をいただく形になります。将来もし他社さんに移したい場合は、データ一式を買取(15万円)でお渡しします。」
絶対に間違えないで(誤解注意)
- 「著作権がお客様だから、解約時にデータも無料で渡す」→ 違う。引き渡しは買取15万が条件
- 「うちのテンプレや仕組みごと渡す」→ 違う。渡すのはそのサイト固有の中身だけ
- 月額の価値は「著作権を貸すこと」ではなく「保守・運用・サーバー」。著作権を渡しても月額は続く
注意: 著作権の根幹変更のため、締結前に弁護士チェック予定(契約書v2.4・第6条/第15条)。
30秒サマリ
| 観点 | 一言 |
|---|---|
| 何が問題だったか | テキスト・画像を差し替えても、コード裏側(F12)の命名規則・コメント・data属性が元参考HPと丸かぶり → 「複製した」とバレる |
| 法的リスク | コードの丸写しは「複製権侵害」、デザイン酷似は「翻案権侵害」の可能性。F12で誰でも証拠を見られる |
| 解決(A案) | コード指紋ゼロ化(TERASUオリジナル化)= クラス名 t-*・CSS変数 --t-*・コメント全削除・Prettier整形・grep痕跡ゼロ |
| 実装状況 | /hp-flow v1.1(2026-05-30)に11項目チェックリストで統合済み |
著作権法の基本(HP模倣で何が保護されるか)
著作権は 「アイデア」ではなく「具体的な表現」 を保護する。HPを構成する要素ごとに保護の強さが違う。
| 要素 | 保護される? | TERASUの扱い |
|---|---|---|
| レイアウト・余白・グリッド構成 | 弱い(ありふれた表現・アイデア寄り) | 再現OK |
| 配色・フォント選定の方向性 | 弱い | 再現OK(フォント実体はライセンス別問題→下記) |
| アニメーション・UXの動き方 | グレー(独創的すぎると保護され得る) | 再現するが、特徴的すぎる動きはTERASU流に変える |
| ソースコード(HTML/CSS/JS) | 強い(プログラムの著作物・編集著作物) | 丸写し厳禁 → 指紋ゼロ化必須 |
| コメント・命名規則・独自data属性 | 依拠性の決定的証拠になる | 完全削除・独自化 |
| 写真・イラスト・アイコン・ロゴ | 強い(しかも別途ライセンス問題) | 絶対に流用しない(フリー素材 or 案件素材のみ) |
| キャッチコピー・本文 | 創作性あれば保護 | 案件依頼書の内容のみ使用・元文言は使わない |
なぜコード指紋が一番危ないか
著作権侵害が成立するには ①依拠性(元を見て作った事実)+ ②類似性 の両方が要る。
- テキスト・画像を全部差し替えても、コードの命名規則・コメント・data属性がそのままだと、それ自体が「①元を見てコピーした」動かぬ証拠になる。
- HPのコードは F12(開発者ツール)で世界中の誰でも閲覧可能。元サイト制作者・競合が見れば一発で「これウチのコードだ」と気づく。
- つまり「見た目を変えてもコードでバレる」状態が、HP制作で最も現実的なリスク。
A案 = コード指紋ゼロ化(TERASUオリジナル化)
「保護が弱い部分(レイアウト・デザイン・動き)は再現し、保護が強くバレやすい部分(コードの指紋)は完全に消す」という切り分け。
11項目チェックリスト(/hp-flow Step 1/2 で必須実行)
| # | 処理 | 例 |
|---|---|---|
| 1 | クラス名を t-* に全面リネーム |
c-hero__title → t-hero-title |
| 2 | id名も t-* に |
#hero-section → #t-hero |
| 3 | CSS変数を --t-* に |
--color-primary → --t-primary |
| 4 | data属性を削除 or data-t-* 独自化 |
data-scroll-section → 削除 |
| 5 | コメント・著作表記の完全削除 | <!-- Built by ABC Studio --> → 痕跡ゼロ |
| 6 | ファイル構成をTERASU標準に | /css/main.css /js/app.js |
| 7 | 独自CDN・トラッキング削除 | 元サイトのGA測定ID等を削除 |
| 8 | JS変数・関数名をTERASU命名に | scrollObserver → tScrollObserver |
| 9 | 特徴的ライブラリの差し替え | Locomotive→自前 / GSAP→Anime.js |
| 10 | Prettierで全コード整形 | 元の改行・インデント癖を消去 |
| 11 | grepで元クラス名痕跡ゼロ確認 | 1つでも残れば完了扱いにしない |
→ 全項目通過するまで /hp-flow は完了扱いにしない設計。詳細は hp-flow.md の「TERASUオリジナル化処理」セクション。
A案でも残るリスク(正直な注意)
コード指紋ゼロ化は リスクを大幅に下げる策であって、法的に100%セーフを保証するものではない。以下は別途ケアが必要。
- デザインが極端に独創的な参考サイト — コードを書き換えても「デザインそのものの模倣(翻案)」として問題になり得る。明確にアート性の高い1サイトを丸ごとクローンするのは避ける。
- 画像・イラスト・アイコン・フォント・ロゴ — コード書き換えとは無関係に、素材のライセンス問題が独立して存在する。元サイトの素材は絶対に使わず、フリー素材(ライセンス確認済)or 案件提供素材のみ使う。フォント実体は TERASU_フォント特定_調達ガイド 参照。
- キャッチコピー・本文 — 案件依頼書の内容のみ。元サイトの文言は流用しない。
安全側に倒す運用(推奨)
- 参考は 複数サイトから要素を組み合わせる(1サイト丸ごとクローンにしない)
- 最終的に TERASU独自のアレンジを必ず一手加える
- 不安な案件は「参考に寄せすぎてないか」を納品前にセルフチェック
経緯
- 2026-05-30: HP制作フローの著作権リスクを議論。現フロー(参考HPコード抜き出し→内容流し込み→改変)では、F12でコード裏側を見られた時に元参考HPと判別できてしまう点を問題視。
- A案(コード指紋ゼロ化)を採用し、
/hp-flowv1.1 に11項目のオリジナル化処理として統合。 - 関連: 作業ログ 作業ログ_2026-05-30.md 項目12-13
関連
- hp-flow.md — コマンド本体(11項目チェックリスト実装)
- meta.md — v1.1改善履歴
- _README — TERASU事業構想
- 契約書_確定版_v1 — 制作物の権利帰属条項
- TERASU_フォント特定_調達ガイド — フォントライセンス
免責
本ガイドラインはリスク管理の社内基準であり、法的助言ではない。重要案件・グレー判断は顧問弁護士のスポットレビューを推奨(契約書同様、5件以内に1回が目安)。