03-02_検索アルゴリズム
出典: 制作部署マニュアル 検索アルゴリズム(自動ミラー・正本は /Users/oogushiyuuki/manual-terasu)
Google検索アルゴリズム
200以上の評価要因を組み合わせて、検索クエリに対する最適なページを順位付けする仕組み。
→ アルゴリズムの中身は完全には公開されていないが、Googleが公式に重視する要素は明確。
アルゴリズムの主要評価要素
1. コンテンツの関連性・質
- 検索キーワードに対する適合度
- 情報の網羅性・深さ
- 独自性(コピペじゃない)
- 鮮度(最新情報か)
2. E-E-A-T
- Experience(経験)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
3. 被リンク(バックリンク)
- 質の高いサイトからのリンク
- リンク元の権威性
- アンカーテキストの自然さ
4. テクニカル要素
- ページ速度
- モバイル対応
- HTTPS
- 構造化データ
- インデックス可能性
5. ユーザー体験シグナル
- 直帰率
- 滞在時間
- 再訪率
- CTR(クリック率)
6. ローカル要素(地域検索)
- Google Business Profile
- NAP情報統一
- 地域名キーワード
コアアップデート(Core Update)
Googleが年に数回行う、アルゴリズムの大規模変更。
直近の主要アップデート
| 年 | アップデート名 | 影響 |
|---|---|---|
| 2024年3月 | March Core Update | AI生成低品質コンテンツ大量除外 |
| 2023年9月 | Helpful Content Update | 「ユーザーのため」のコンテンツ重視 |
| 2022年8月 | Helpful Content Update(初版) | 「人のために書かれた」を評価 |
| 2018年8月 | Medic Update | 医療・健康(YMYL)でE-A-T重視 |
| 2015年4月 | Mobilegeddon | モバイル対応を順位要因に |
コアアップデート後にやること
- 順位変動を Search Console で確認
- 影響を受けたページを特定
- Google の公式声明を読む
- ユーザーファーストでコンテンツ再評価
- 必要ならリライト・統合・削除
重要:すぐ反応しない。3-4週間様子見してから判断。
ヘルプフルコンテンツアップデート(重要)
2022年以降、Googleが最も重視する考え方:
Google の公式メッセージ
「人々のために書かれたコンテンツを上位表示する」
NGコンテンツ(評価を下げる)
- 検索エンジンのために書かれた
- AI で大量生成された薄いコンテンツ
- 質より量重視
- 顧客の質問に答えてない
- 専門家でないのに専門ぶる
- アフィリエイトのためだけの記事
OKコンテンツ(評価を上げる)
- 専門知識・実体験をもとに書かれた
- ユーザーの疑問に丁寧に答える
- 独自の視点・分析・データ
- 滞在後に「読んで良かった」と思える
- 著者が明確
- 質の高い文章
→ TERASUの場合:実際に顧客と仕事した経験ベースのコンテンツを作るのが王道。
E-E-A-T 詳細
Experience(経験)— 2022年に追加された
実体験ベースの情報か。
示し方
- 「実際に試してみた」「使ってみた」レポート
- ビフォーアフター・スクショ
- 失敗談・トラブルシューティング
- 体験談(顧客事例・自社事例)
例
NG: 「SEO対策には●●が良いです」
OK: 「弊社サイトで●●を3ヶ月実施した結果、流入が180%増加しました」
Expertise(専門性)
書き手が専門家か。
示し方
- 著者プロフィール(資格・経歴)
- 専門用語の正しい使用
- 業界知識の深さ
- 信頼できる情報源の引用
著者ページの例
著者:山田太郎
■ 役職:株式会社●● 代表取締役
■ 経歴:Web制作20年・1000サイト以上制作
■ 資格:Webクリエイター能力認定試験エキスパート
■ メディア掲載:日経クロステック・ITmedia
Authoritativeness(権威性)
業界内で認められてるか。
示し方
- 被リンク(質の高いサイトから)
- メディア掲載・取材実績
- 業界団体加盟
- 受賞歴
- Wikipediaに記載
- 公式SNSのフォロワー数
- 講演・登壇実績
Trustworthiness(信頼性)
情報源として信頼できるか。
示し方
- 運営会社情報の明示
- 連絡先(住所・電話・メール)
- 個人情報保護方針
- HTTPS化
- 透明性のあるビジネスモデル
- お客様の声・口コミ
YMYL(Your Money or Your Life)
人の人生・お金に大きく関わる領域。E-E-A-Tが特に厳しく評価される。
YMYL に該当する分野
- 医療・健康
- 金融・投資
- 法律
- ニュース・時事
- 政治・選挙
- 福祉・保険
- 高額な購買決定(住宅・自動車)
YMYL 分野での対応
- 専門資格保持者が監修
- 出典・参考文献の明示
- 最新情報への更新
- 誤情報の即修正
- 連絡先・運営者情報を充実
→ YMYL分野で素人ブログは絶対上位に来れない。
RankBrain(AIによるランキング)
Googleが2015年から導入したAIアルゴリズム。
役割
- 検索クエリの意味を理解
- 同義語・関連語を把握
- 検索者の意図を推測
影響
- 「ぴったり同じキーワード」より「意味が近い」コンテンツも評価
- ロングテール検索でも適切なページを表示
- ユーザー行動(CTR・滞在時間)を学習
→ キーワードを過度に詰め込まなくても良い。自然な文章で書く。
BERT(自然言語処理)
2019年から導入。検索クエリの「文脈」を理解。
例
- クエリ:「2019 brazil traveler to usa need a visa」
- 旧:単語の意味だけで判断 → 米国人がブラジル行く情報も表示
- BERT後:「ブラジル人が米国行くにはビザ必要か」と正確に理解 → 適切な情報のみ
→ 長い・複雑な検索クエリの理解度が向上した。SEO的には質問形式のコンテンツが刺さりやすくなった。
MUM(Multitask Unified Model)
2021年導入。マルチタスク・マルチモーダルな理解。
特徴
- 75言語横断で情報理解
- テキスト・画像・動画を統合解釈
- 複雑なクエリ(例:「富士山を登った後、同じ難度の山は?」)にも答える
SEOへの影響
- 画像・動画の情報も検索に活用される
- 多角的・網羅的コンテンツが有利
- 単発の記事より、関連記事群(クラスター)が評価UP
SGE(Search Generative Experience)
2023年から実験的に導入された、AI生成検索結果。
仕組み
- 検索結果の最上部にAIが生成した回答を表示
- 引用元のサイトをリンクとして示す
- 従来の検索結果はその下
SEOへの影響
- 「引用元」として表示されるサイトが流入を獲得
- AI生成回答に選ばれるためのSEOが新たな課題
- 単純な「答えだけ」のコンテンツはAIで完結 → クリックされない可能性
対応戦略
- 独自データ・体験談を入れて差別化
- より深い情報を提供(AIで完結できないレベル)
- 構造化データでAIに情報構造を伝える
ローカル検索アルゴリズム
地域名を含む検索や、現在地に基づく検索のアルゴリズム。
主要要因
- Google Business Profile の最適化
- NAP情報(Name・Address・Phone)の統一
- 地域名 × サービス名のキーワード
- 口コミの数・質・返信率
- 写真の充実
- 営業時間の正確性
→ 詳細はチャプター9「ローカルSEO」で。
モバイルファーストインデックス
2021年から完全移行。モバイル版を主に評価する仕組み。
対応必須
- レスポンシブデザイン
- モバイルでのコンテンツがPC版と同等
- モバイル速度の最適化
- タップ範囲44px以上
→ PC版だけ作ってモバイル手抜き = SEO的に致命的。
アルゴリズム変動の確認方法
順位変動チェックツール
| ツール | 用途 |
|---|---|
| SISTRIX | 大規模アップデートの傾向把握 |
| SEMrush Sensor | 日次の変動度合い |
| namaz.jp | 日本の検索変動 |
| Google Search Console | 自サイトの実データ |
→ 「最近順位が下がった」時に自サイト固有の問題か、業界全体の変動か判別できる。
公式情報源(Googleの最新情報)
| 情報源 | 内容 |
|---|---|
| Google Search Central | 公式ドキュメント・SEO公式情報 |
| Google Search Liaison(X) | Search広報の公式アカウント |
| Google Search Central Blog | アップデート公式発表 |
| Search Quality Raters Guidelines | 検索品質評価ガイドライン |
→ ここ以外の情報は鵜呑みにしない。SEO業界は憶測・伝説が多い。
アルゴリズム変動への耐性をつける方法
王道:ユーザーファースト
- 検索意図に正確に答える
- 独自の価値ある情報
- 読み手の使いやすさ最優先
NG:小手先テクニック
- キーワード詰め込み
- 被リンク購入
- AI で大量生成
→ アルゴリズムは変わるが、「ユーザーに価値提供」は変わらない。
直近のSEOトレンド(2024年〜)
1. AI 生成コンテンツとの戦い
Google は AI 生成低品質コンテンツを大量除外。AI は使ってもよいが人による編集・実体験追加が必須。
2. 動画コンテンツの重要性UP
YouTube動画が検索結果に頻出。テキストだけでなく動画も SEO の一部に。
3. E-E-A-T のさらなる強化
特に Experience(経験) が新たに重視。実体験ベースのコンテンツが有利。
4. ローカル検索の精度向上
「近くの○○」検索が増加。Google Business Profile の重要性増。
5. 音声検索・対話検索
スマートスピーカー・音声入力増。自然な質問形式への対応が必要。
6. SGE(生成AI検索)
従来のSEOに加え、AIに引用される設計が必要に。
アルゴリズム理解のチェックリスト
- [ ] E-E-A-T を理解してる
- [ ] コアアップデートの存在と影響を把握
- [ ] ヘルプフルコンテンツアップデートの意味が分かる
- [ ] YMYL 分野での厳格さを理解
- [ ] モバイルファーストインデックスを意識
- [ ] 自サイトの順位変動を Search Console で確認できる
- [ ] 公式情報源(Google Search Central)をフォロー
- [ ] アルゴリズム変動時の対応手順を持ってる
- [ ] AI生成コンテンツのリスクを認識
SEO都市伝説(信じない方がいいこと)
| 都市伝説 | 真実 |
|---|---|
| 「文字数2000字以上が必須」 | 質次第。短くて1位もある |
| 「キーワード密度3%が最適」 | 詰め込み禁止。自然に書け |
| 「メタキーワードは効く」 | Googleは10年以上前から無視 |
| 「ドメインエイジが古い方が有利」 | 関係薄い。質次第 |
| 「サブドメインはサブディレクトリより劣る」 | 状況による |
| 「ソーシャルシグナルが直接ランキング要因」 | 直接ではない(間接的影響あり) |
| 「Bingは無視していい」 | ChatGPT等の引用元として重要に |
→ 公式情報以外のSEO情報は半分疑え。